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成約件数、成約価格とも東京23区が大幅上昇。3〜4月首都圏の住宅市況。

東日本不動産流通機構がこのほどまとめた首都圏における2012年4月の流通市場動向によりますと、中古マンション・戸建て共に、成約件数が前年同月を大幅に上回ったことが分かりました。中古マンションの成約件数は2628件(前年同月比16.4%増)で、東日本大震災が発生した直後の前年同月から大幅に上昇。特に東京都(1232件、同21.4%増)では2割上回り、最も増加率の低い神奈川県(686件、同11.0%増)でも2ケタ増となっています。中古戸建ての成約件数(909件、同16.4%増)も、前年同月比で大幅増。埼玉県(189件、同2.7%増)は小幅な増加率にとどまりましたが、そのほかの1都2県はそれぞれ2割前後増加しました。

また、アットホームがまとめた3月の首都圏売買動向でも、中古マンションの平均成約価格(1戸当たり)が前年比・前月比共に上昇に転じました。平均成約価格は2296万円(前年比3.4%上昇)。前月比も7.0%上昇しています。東京23区(2921万円、同12.0%上昇)で3000万円以上の物件の成約が増え、前月比も21.2%上昇と大幅に値上がりしたことが要因。一方で、東京都下と3県はすべて下落。特に神奈川県(1955万円、同12.1%下落)の落ち込みが激しくなっています。