2024年12月1日
森記念財団都市戦略研究所はこのほど、おもてなしや生活の多様性などを「人間の感性に訴える力」で都市を評価したランキング「アーバン・インタンジブル・バリュー(都市の感性価値)」を発表しました。東京は、おもてなしの魅力やサービス水準の高さが評価され、世界主要21都市の中で1位。2位以下は、ウィーン、シンガポール、トロント、ニューヨークの順でした。ランキングは、「効率」「正確・迅速」「安全・安心」「多様」「ホスピタリティ」「新陳代謝」の6分野について、それぞれ6つの指標(全36指標)で評価した。統計資料やアンケートを基に算出しています。
東京はすべての分野で10位内にランクインし「感性的な価値の観点から、総合的に評価が高い都市であることが明らかになった」(同財団)。「住民の親切さ」や「街中の清潔さ」といったおもてなしや「サービス水準の高さ」を指標とする「ホスピタリティ」分野と、「インターネット利用率」「人口当たりの日刊新聞の発行部数」「公共交通の駅密度」「地下鉄の輸送力と利便性」などを指標とする「効率」分野で1位でした。一方、「GDPの成長率」「上場企業の増加率」「創造的活動の形成」「起業活動率」を指標とする「新陳代謝」分野は弱さが表れ10位。「安全・安心」の分野は4位です。「人口当たり殺人件数」「公共の場における安心感」などは高評価でしたが、「精神的なストレスのない生活の実現」「人口当たりの医師数」が低い評価だったためです。