中古マンション成約件数　3カ月連続で二桁増

■中古マンション成約件数　3カ月連続で二桁増

東日本不動産流通機構(東日本レインズ)がまとめた15年7月の首都圏流通動向によりますと、中古マンションの成約件数が2808件となり、前年比プラス10.9%。3カ月連続で二桁増加となりました。前年比増は4カ月続いています。5月、6月に続いて首都圏すべての地域で前年同月を上回り、東京都区部や横浜・川崎市では伸び率が二桁となり、価格については、31カ月連続して前年比上昇となりました。成約件数を都県別に見ると、東京都は1405件(前年比14.5%増)、神奈川県は739件(同14.2%増)、埼玉県は325件(同0.6%増)、千葉県は339件(同1.2%増)。東京都では、都区部が17.3%増、神奈川県では、横浜市・川崎市が17.6%増と大幅に増加しました。平均価格は2868万円で前年比9.3%上昇。31カ月連続して前年を上回り、1m2当たりの平均単価は45.20万円(同10.2%上昇)で、こちらも31カ月連続上昇しています。

■中古戸建て成約件数　4カ月連続上回る

中古戸建ての成約件数は1003件(同10.2%増)で、4カ月連続の増加。都県別では、東京都(279件、同6.5%増)、神奈川県(290件、同9.0%増)、埼玉県(193件、同14.9%増)、千葉県(241件、同12.6%増)とすべての地域で上昇しました。平均成約価格は2916万円(同1.7%上昇)で、9カ月連続の上昇し、前月比はマイナス4.0%でした。都県別では、東京都(4280万円、同7.6%上昇)、埼玉県(1893万円、同5.5%上昇)、千葉県(1834万円、同2.5%上昇)が上昇しましたが、神奈川県(3184万円、同3.9%下落)は2カ月ぶりに下落しています。

■札幌・仙台、依然堅調

札幌市と仙台市の流通動向は、札幌、仙台とも価格が引き続き上昇傾向にあり、堅調な動きを示しています。中古マンションの成約件数は、札幌市が189件(同8.0%増)、仙台市が101件(同12.2%増)でした。1m2当たりの成約単価は、札幌市(19.3万円、同7.1%上昇)が14カ月連続で上昇。仙台市(26.6万円、同5.8%上昇)も2カ月連続で上昇しました。中古戸建ての成約件数は札幌市が117件(同15.2%減)、仙台市が57件(同21.3%増)。平均成約価格は、札幌市(1642万円、同5.0%上昇)が7カ月連続で上昇。仙台市(2408万円、同1.6%上昇)は3カ月連続で上昇しました。