2024年12月1日
不動産証券化協会(ARES)は、東京都千代田区の帝国ホテルで理事会を開催し、理事会後には記者懇談会も開きました。岩沙弘道会長は「Jリート市場は59銘柄、資産規模は17.3兆円。私募リートは28銘柄、約2.7兆円となり、リート市場全体で着実に成長を続け、公募・私募合わせ20兆円に到達した」と述べ、「リートの普及・啓発に一層注力するため、今年はJリートのプロモーション強化を掲げている。新たな試みとして若年層や主婦層を意識したSNS(ソーシャルネットワークサービス)の活用など、ネットでのJリートの露出を増やし、投資家の一層の拡大を図りたい」と語りました。
理事会では、制度改善や税制改正の要望を決議しました。制度改善では、運用財産相互間取引として不動産信託受益権の売買を行う際の規定の緩和、投資法人の監督役員の欠格事由の緩和、投資法人が税会不一致による二重課税の解消手段を行使する際の任意積立金の取り扱いに係る改正など3項目を決議し、税制改正では、投資法人、特定目的会社、特例事業者等が不動産を取得する場合の登録免許税・不動産取得税の軽減措置の延長・拡充をはじめ6項目を決議しました。