世界の商業用不動産投資額1560億ドル、日本は1兆2070億円

JLLは5月21日、2019年第1四半期の世界の商業用不動産投資額を発表しました。同投資額は前年同期比8%減の1560億ドルを計上し、2019年通年での同投資額の見通しは前年比5～10%減の約6900億ドルと予測しています。

2019年第1四半期は、アメリカ大陸とEMEA（ヨーロッパ、中東、アフリカ大陸）で投資額が減少しました。アメリカ大陸では前年同期比8%減の620億ドル、EMEAでは同22%減の500億ドルとなっています。一方、アジア太平洋地域では同14%増の450億ドルを計上しており、2019年第1四半期の日本の商業用不動産投資額は、前年同期比17%減、前期比32%増の1兆2070億円を計上しました。

同投資額は2018年第4四半期に続いて2期連続で前年同期を下回っていますが、東京都心で複数の大型オフィスが取り引きされており、不動産投資市場の堅調な状況は続いています。世界の都市別投資額ランキングでは、東京は65億ドルで、2018年第1四半期と同様に世界第1位となっています。