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改正意匠法施行から1年、住宅にも広がる意匠登録。

2020年4月に施行された改正意匠法から1年が経過し、注文住宅やマンションの外観や内装デザインなどの登録が進んでいます。登録の理由は、模倣防止や他社による類似意匠の先行登録を防ぐためです。住宅のデザインは個別性が強く、デザインに関してあいまいな部分がありましたが、昨年末に住宅デザインの模倣が裁判で認められており、今後は住宅分野でも意匠登録が加速する可能性があります。

積水ハウスは、昨年4月の改正法施行以降、4月21日までに38件の住宅などの意匠登録を行っています。改正前から組立家屋として、意匠出願を行い、権利化を図ってきました。改正法で新しく保護対象となった「内装の意匠」についても積極的に出願を行い、「ブランド価値の向上につなげたい」としています。同社では、模倣防止の観点からデザインの権利化を図っています。また、旭化成ホームズも外観や内装で数件の意匠登録を行っており、登録は他社による類似意匠の先行登録を防ぐ面が強いようです。

ミサワホームも他社による先行登録を防ぎ、これまで同社が続けてきたシンプルなデザインを継続するために意匠登録を行っています。同社は、2020年度に「建築物」「内装」「画像」「組物」のデザイン計14件を登録しました。その中には住宅業界初となる画像の意匠登録やマンションで初の意匠登録が含まれています。マンションのデザインは、フラットな玄関庇と非常階段の壁面の意匠。建物全体については水平・垂直のラインなど、シンプルな美しさにこだわってデザインしており、同社の設計コンセプト「シンプル・イズ・ベスト」をマンションのデザインに取り入れています。

意匠登録を巡っては、昨年11月末にアールシーコアがマキタホーム(鳥取県鳥取市)を相手に住宅デザインの類似を理由とした裁判で、マキタホームによる模倣を認める判決国内初の判決が出されました。また、同社は昨年、住宅業界で初となる住宅内部空間の意匠登録も行うなど意匠登録に前向きに取り組んでいます。