2025年6月15日
不動産サービス大手のJLLは5月9日、商業用不動産についてアジア太平洋地域のクロスボーダー投資額が2025年第1四半期に前年同期比で152%増加の86億米ドルとなり、19年以来最高額になったと発表しました。
日本への投資額は、137米ドル(同20%増)となり、第1四半期の投資額としては直近5年間で最高水準を記録しています。日本は、金利上昇局面においても全セクターで利回りがプラスだったことで、アジア太平洋地域で海外投資が最も多いマーケットとなりました。
同社によりますと、米国の関税政策を受けて短期的に市場のボラティリティーが高まり、大型取引が一時的に停滞する可能性があるものの、長期視点で安定した収益を求める投資家への影響は少ないとみています。
JLL日本キャピタルマーケット事業部の内藤康二氏は、「日本は引き続き低コストでの資金調達ができる唯一の市場。海外投資家の投資意欲は高まっている」とコメントし、好調なインバウンド需要を享受するホテルなどの魅力的な投資先が多いと見ています。