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首都圏マンション市場、2025年上半期、4年連続の供給減。

不動産経済研究所は7月17日、2025年上半期(1~6月)と2025年6月の首都圏新築分譲マンション市場動向を発表しました。

■2025年上半期(1~6月) ・首都圏新築分譲マンション市場の動向

上半期の発売戸数は11.2%減で、前年上半期(9066戸)比11.2%減の8053戸。上期としては2022年以降4年連続の供給減となっています。上半期の1万戸割れは3度目。緊急事態宣言で販売が止まった2020年(7489戸)以来の低水準です。

エリア別では東京23 区が前年上半期比10.7%減の2964戸(シェア36.8%)、東京都下が同3.5%増の908戸(同11.3%)、神奈川県が同13.3%減の1874戸(同23.3%)、埼玉県が同29.1%増の1150戸(同14.3%)、千葉県が同36.3%減の1157戸(同14.4%)。3エリアで二桁台の落ち込みを見せています。

初月契約率は66.6%で、前年上半期(67.0%)比0.4ポイント減。上期としては2年連続の60%台。エリア別では東京23区が前年上半期比5.4ポイント増の68.8%、東京都下が同5.1ポイント減の56.5%、神奈川県が同0.6ポイント減の67.4%、埼玉県が同1.0ポイント増の61.3%、千葉県が同5.6ポイント減の72.7%。累積契約率は77.9%で、同80.5%から2.6ポイント減となりました。

戸当りの平均価格は8958万円。1㎡当たり単価は135.0万円で、上半期としてはともに過去最高値を更新しました。前年上半期比で平均価格は1281万円(16.7%)増、1㎡単価は19.3万円(16.7%)増。

エリア別平均価格と1単価は、東京23区が1億3064万円(前年上半期比20. 4%増)、201.5万円(同16.7%増)、東京都下が6835万円(同19.8%増)、111.8万円(同31.4%増)、神奈川県が6957万円(同12.4%増)、103.9万円(同11.7%増)、埼玉県が6551万円(同26.9%増)、95.8万円(24.4%増)、千葉県が5738万円(同1.6%減)、80.2万円(同1.4%減)。首都圏だけでなく東京23 区も最高値を更新しました。

■2025年6月時点・首都圏新築分譲マンション市場の動向

発売戸数は1641戸。前年同月(1662戸)比1.3%減、前月(1288戸)比27.4%増でした。

エリア別では東京都下が大幅増の一方、千葉県が減らしています。東京23区が前年同月比1.9%増の605戸、東京都下が同231.9%増の239戸、神奈川県が同12.9%増の358戸、埼玉県が同35.7%増の213戸、千葉県が同56.7%減の226戸となりました。

初月契約率は61.0%。前年同月比5.4ポイント減、前月比では3.1ポイント増で、20階以上の超高層物件の契約率は69.3%、11物件・319戸でした。販売在庫数は6月末時点で6026戸と前月末比で155戸の増加で、3月以来の6000戸台に。即日完売は「ルネ柏ディアパーク」(千葉県柏市)2期2次の1物件のみ15戸で、平均価格5140万円、1㎡単価73.6万円。

戸当りの平均価格は9165万円で、前年同月比966万円(11.8%)増。1㎡当たり単価は136.4万円で、同14.6万円(12.0%)増。前年同月比でともに2カ月連続の増加となっています。

エリア別の平均価格と1㎡当たり単価は、東京23区が1億3205万円(前年同月比13.1%増)、205.6万円(同10.6%増)、東京都下が8063万円(同42.5%増)、119.5万円(同39.3%増)、神奈川県が6896万円(同4.7%増)、102.3万円(同0.3%減)、埼玉県が5823万円(同3.5%減)、86.1万円(同2.4%減)、千葉県が6258万円(同0.6%増)、84.7万円(同1.0%増)。

7月の発売戸数は1500戸程度と見込んでいます。