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都心オフィス賃料は大幅上昇、空室率は横ばい。

三幸エステートが9月12日に発表した調査レポート「オフィスマーケット2019年9月号」によりますと、東京都心の大規模ビルの空室率はほぼ横ばいで、募集賃料は大幅な上昇を見せていることが分かりました。東京都心5区(千代田・中央・港・新宿・渋谷)の平均募集賃料(坪単価)は前月比231円上昇の3万475円で、2009年3月以来の上昇幅となりました。平均空室率は0.71%で、15カ月連続で1%未満の水準が続いています。同社は空室率について、「複数の新築ビルがまとまった空室を抱えて竣工する中、新築・築浅ビルへは引き続き強い需要が集まっており、全体では小幅な動きが続いている」とし、「既存ビルでは引き続き賃料引き上げの動きが目立つ」と状況を説明しています。

また、JLLは9月10日、2019年8月末時点における東京Aグレードオフィスの市況を発表しました。空室率は前月比横ばいの0.7%で、3カ月連続で1%を下回り、前年比では1.2ポイント低下しています。同社は既存ビルの空室が極めて限定的であり、将来の供給予定ビルが需要を吸収している状況が続いていると分析。その一方で、需要吸収のペースには減速の兆しが見られるといいます。賃料は前月比0.1%上昇の3万9407円(共益費込み・月額坪当たり)。前年比では5.3%の上昇で、5カ月連続で年間上昇率が5%を上回っています。