2024年11月15日
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は6月10日、5月の首都圏流通動向をまとめました。それによりますと、首都圏の中古マンションの成約件数は3297件で、前年比94.9%の大幅増となっており、前年のコロナ禍の反動によるものと推測されます。3カ月連続で前年を上回り、5月としては1990年5月の機構発足以降、過去最高となりました。成約価格は3813万円で同15.7%の二桁上昇となり、12カ月連続で前年を上回っています。
また、中古戸建ての成約件数は1410件で同プラス83.6%の大幅増で、11カ月連続で前年を上回り、5月としては同機構発足以降、過去最高となりました。成約価格は3241万円で同21.0%の大幅上昇となり、7カ月連続で前年を上回っています。
2020年度首都圏中古マンション 月額管理費は平米単価191円
さらに、東日本不動産流通機構(東日本レインズ)が発表した「首都圏中古マンションの管理費・修繕積立金」によりますと、2020年度に同機構を通して成約した首都圏中古マンションの月額管理費は1平方メートル当たり平均で191円(1戸当たり1万2480円)、修繕積立金は169円(同1万1071円)で、合計361円(同2万3551円)となっています。
1戸当たりおよび1平方メートル当たりの月額管理費は、経年化するにつれて低下傾向にあり、1戸当たりの修繕積立金は築10~20年の物件が最も高く、それより経年化すると低下傾向に。また、規模が大きくなるにつれて低下する傾向がありますが、200戸以上は上昇しています。管理費と修繕積立金(年額)の対成約単価比率では、1970年代とバブル期の1980年代後半から1990年代前半に建築された物件が高く、2つの山を形成しています。