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首都圏マンション市場(新築・中古)、2025年9月の動向。

不動産経済研究所は10月21日、2025年9月の首都圏新築分譲マンション市場動向を発表しました。首都圏新築分譲マンション発売戸数は1908戸で、前年同月(1830戸)比4.3%増、前月(1301戸)比46.7%増となっています。

エリア別では東京都下、埼玉県が大幅増。東京23区が前年同月比11.7%減の542戸、東京都下が同56.3%増の261戸、神奈川県が同2.2%増の690戸、埼玉県が同27.8%増の285戸、千葉県が同13.9%減の130戸でした。20階以上の超高層物件の契約率は50.8%で、15物件・528戸。販売在庫数は9月末時点で5879戸と前月末比で164戸の増加。即日完売物件はなかった模様です。

戸当りの平均価格は9956万円で、前年同月比2217万円(28.6%)増の大幅上昇したものの、3カ月ぶりの1億円割れとなりました。1m2当たり単価は146.5万円で、同31.7万円(27.6%)増。前年同月比でともに5カ月連続の増加となっています。

エリア別の平均価格と1m2当たり単価は、東京23区が1億3764万円(前年同月比27.7%増)、208.7万円(同34.7%増)、東京都下が7356万円(同18.5%増)、108.5万円(同14.2%増)、神奈川県が9855万円(同44.4%増)、144.0万円(同38.1%増)、埼玉県が7246万円(同46.5%増)、105.5万円(同41.4%増)、千葉県が5784万円(同9.3%増)、79.9万円(同8.4%増)でした。

また東京カンテイによりますと、2025年9月の首都圏中古マンション価格(70m2価格換算)は、前月比2.2%プラスの6018万円となり、14カ月連続で上昇。8月に続き全域でプラスを示しています。

都県別では、東京都が同2.4%プラスの9302万円で17カ月連続の上昇を記録し、神奈川県(4021万円、前月比1.0%プラス)も堅調に推移。埼玉県(3028万円、同0.3%プラス)や千葉県(2821万円、同0.3%プラス)も小幅ながら上昇を維持。特に都内では価格上昇が再加速しています。

主要都市を見ますと、東京23区の平均価格は前月比2.9%プラスの1億1034万円と、17カ月連続の上昇を示しました。3月以降鈍化傾向にあった上昇率が再び拡大し、高値圏での取引が続いています。横浜市(4411万円、前月比1.5%プラス)やさいたま市(3881万円、同2.2%プラス)でも上昇率が県平均を上回っており、近郊都市を含めた広範なエリアで上昇基調が鮮明になりました。

さらに都心6区(千代田・中央・港・新宿・文京・渋谷)は、前月比3.1%プラスの1億7550万円と、32カ月連続で上昇。流通戸数の増加が一服し、価格改定件数も減少しており、売り手優位の状態が続いています。周辺エリアでも上昇基調は変わらず、城南・城西6区では9081万円(前月比0.7%プラス)、城北・城東11区では7010万円(同1.0%プラス)と堅調を示しています。