住んでみたい街のトップは、東が東京・吉祥寺で、西は兵庫・芦屋。マンション大手8社が運営する共同ウェブサイト「メジャーセブン」が、マンション購入希望者を対象に調査したところ、こんな結果が出ました。
首都圏では、東京の神楽坂、神奈川の武蔵小杉などが前年調査から順位を大幅アップ。関西圏では、大阪の千里中央、天王寺などが躍進しています。
集計対象は、首都圏4501人、関西圏851人。首都圏で住んでみたい街は「吉祥寺」が3年連続でトップになった。以下、2位「自由が丘」(東京)、3位「横浜」の順。
トップ3は「交通の便がよい」「通勤に便利」「日常生活に便利」などの理由から多くの人が選んでいます。
前年調査から大きく順位を伸ばしているのは、3エリア。「神楽坂」は前年16位から9位、「麻布十番」(東京)は22位から14位、「武蔵小杉」が35位から16位に大躍進しました。
メジャーセブンの広報を担当する野村不動産はこの3エリアが躍進した背景について、こう解説しています。
「神楽坂や麻布十番はマンションの建設が相次ぎ、(歓楽街としてではなく)住む街として注目が集まっています。武蔵小杉はJR横須賀線に今年3月、新しく武蔵小杉駅が開業した。JR南武線、東急東横線に加え、3路線が使えるようになったことが大きい」
一方の関西圏。トップは6年連続で高級住宅街「芦屋」。以下、2位が「西宮」(兵庫)、3位が「神戸」の順。
トップ3は、「交通の便がよい」「街並みがきれい」「閑静な街並み」などが評価されました。
大きく順位を上げたのは大阪府内の4エリア。「千里中央」(前年10位→6位)、「茨木」(同14位→8位)、「箕面」(同19位→14位)、「天王寺」(同23位→15位)となっています。
「千里中央は駅前再開発が終わり、新鮮味が出ている。茨木は大阪と京都の中間に位置し、もともと通勤に便利なところに大規模マンション建設が進み、再び注目されている。箕面は交通の便のよさと閑静な街並み、天王寺も交通の便のよさなどが順位を押し上げた」(野村不動産)
上位にランクインした街は、東西ともしっかりしたブランド力があり、「急にランク外になるような変動は考えづらい」(同)ため、今後も住んでみたい街として人気を博することになりそうです。