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中古マンション市場、東京23区は8カ月連続上昇。賃貸市場は単身向けが都心回帰、48カ月ぶりに高値更新。

アットホームは4月25日、首都圏の中古マンション価格動向をまとめました。直近3月の全体平均は3878万円(前月比0.3%下落)と2カ月ぶりに下落に転じています。前年同月比では5カ月連続で下げ、調整局面の様相です。ただ東京23区は平均5200万円(前月比0.3%上昇)と8カ月連続で上昇し、2017年1月以降の最高額を更新。前年同月比では5.3%上昇と10カ月ぶりに5%を超えました。

同社によりますと、都区部は築30年以上の物件での価格上昇が目立っています。その他エリアは神奈川県他を除き前月との比較で価格が下落しました。前年同月比でも神奈川県他と千葉県他を除いて下落。都下は平均3206万円、横浜市・川崎市が3367万円、神奈川県他が2627万円、さいたま市が3351万円、埼玉県他が2507万円、千葉県西部が2805万円、千葉県他が2058万円でした。

一方、全国主要都市の「賃貸マンション・アパート」募集家賃動向については、首都圏(1都3県)、大阪市、名古屋市、福岡市など計13エリアの直近3月を見ると、全体概況としてマンションの平均募集家賃は東京23区、都下、神奈川県、埼玉県、千葉県、札幌市、仙台市、名古屋市、京都市、大阪市、福岡市の11エリアが全面積帯で前年同月を上回りました。

家賃水準の高い東京23区を見ますと、シングル向け(30m2以下)の平均家賃は9万2937円(前年同月比3.8%上昇)となり、カップル向け(30~50m2)が14万8273円(同7.6%上昇)、ファミリー向け(50~70m2)が22万386円(同5.3%上昇)、大型ファミリー向け(70m2超)が37万8453円(同4.1%上昇)でした。シングルとカップル向けは2015年1月以降の最高値となり、それぞれ48カ月ぶり、16カ月ぶりの更新となりましたが、大型を含めてファミリー向けは、前月比ではともに2カ月連続で下落しています。

新型コロナ禍で落ち込んだ単身者向けについては都心回帰の様相がみられ、コロナ禍と分譲価格の高水準下で需要が高まっていたファミリー向けは賃料調整の気配がみられています。